こんにちは!イギリスの現地INGOで働いていますnemu(@nemusblog)です。
実は、イギリスに来るか悩んでいた頃、遠隔で日本の就活も進めていました。
いくつか結果もいただきながらも、様々な方向から考えた結果、不安定だけど心が動いたイギリスに進むことに。
そんな転職活動の中で、日系やNGOという括りでは面接に結構傾向があるのでは?と感じました。
今日は、これからNGOやチャリティー系に挑戦したい方や、途上国駐在がしたいという方に向けて
実際10以上の日系NGO・チャリティー・国際協力分野の面接を受けて感じたことと、対策をまとめてみます✏️
この業界で少しだけ採用側もやっていた経験や、現地プロジェクトマネージャーをしていた視点もあった上での転職面接。
尚、今回は途上国の現地で働くポジションを見据えた際の傾向で、東京本部のオフィス採用の方ではありません。
Contents
前提:そもそも社会人経験はどの程度求められるのか?
日系のNGO就職は、ある程度の社会人経験を得てから!という印象が一般的にある気がします。
実際に新人を育てる余裕がある団体が少ないため、企業などで社会人を経験してから来てね!ということで
だいたい3年(たまに2年)の社会人経験が応募条件となっていたりします。
一方、専門職でない限りは、あくまでも「社会人経験」であって、追加で
- 〇〇の知識もあれば好ましい
など、条件がかなり幅広い!
インターンレベルでも修士号や現場経験が求められるイギリスNGOとはだいぶ異なります….
で、実際一概にその年数があれば良いのか?という点に関して実際に感じたのは
完全に年数じゃなくて経験値だな、と。あくまで年数は経験値の指標。
言い換えると、3年なくてもそれに相当する経験値があれば、話を聞いてもらうチャンスはいただけたりします。
一方、5年あっても、その中身が(ポストに対して)不十分だと判断されると書類で落とされることも。
当たり前の話ですが、応募したいという人たちと話していると、年数に拘っているなあという印象を受けることも多かったので、一応わたしの得た感触をシェアさせていただきました。
必ず聞かれた①これまでの途上国経験
- これまで海外に行ったことはあるか
- 途上国経験はあるか
- 途上国(や国名)と聞いて、どんな印象があるか
- それに対して、自分はやっていける自信があるか
質問から何を見ているのか?
インターンなどであればまだしも、生活水準が全く異なる途上国で仕事のパフォーマンスを出してもらいたい場合
海外初めてなんです、と何もできません。わかりません状態の方が来られると団体としてはやっぱり困ります。
海外経験がなくても、国内で国際交流を行った経験や、(それもなければ)語学学習を続けていることなどを伝えて熱意を示すなどの方向性に繋げることはできると思います。
後に述べますが、日本でやってきた経験がそのまま通用するわけではない途上国勤務では、
一概に「私これできます!」と自信満々に来られる人ほど、現地に来て潰れてしまう場合なども見かけました。
自信と、現地への理解・尊重のバランスを取った回答ができると良いという印象を受けました。
必ず聞かれた②異文化経験
- これまで海外の人と働いたことはあるか
- 異文化や多様性に触れた経験はあるか
質問から何を見ているのか?
ダイレクトに上記のまま聞かれる場合ばかりではなかったですが、様々な質問から
- 自分の常識と異なる文化の中でも結果を出していけるか
- 違いを受け入れ、尊重して働くことができるか
を見ている印象を受けました。
実際に、日本のやり方を押し通す系の団体ではなく、開発学修士を持っている人を多く採用している組織や
小さいけれど現地に根付いた活動をされている組織では、この視点を聞かれることが多かったです。
これまでの文化と全く異なる環境に入った際、違いを受け入れ、それを尊重して働くということは
特に上の年代になるほど簡単ではないんだな、と現場に出て感じました。
実際、自分は大丈夫だと思いながらも、固定観念で現場の人を傷つけてしまうことはありますし、
それを防ぐためにも、面接で怪しいと思ったら結構突っ込まれるんじゃないかと思います。
必ず聞かれた③自分のマイナスポイントを把握しているか
- 自分の短所は何か
- これまでの経験で失敗したこと、うまくいかなかったことなど
- 過去の挫折経験について
質問から何を見ているのか?
面接を何度も受けている方は、短所に対するテンプレ回答を持っている方も多いのではないでしょうか。
私も、その質問までの話の方向性によって変えられるよう、数パターン持っています(!)。
先にも述べましたが、これまでの経験が通用しないことも多い途上国勤務では
一概に過去の経験に自信がありすぎると、実際来てから折れてしまう人も多いです。
- 自分はこんなことをする器じゃない、と現地の人と同じ仕事をしたがらない
- これまでもこの方法でやれたから、と現地への応用を考慮せず強行突破
等々。
もちろん、管理職側になることも多いので現地スタッフと同じ仕事はしない可能性が高いですが、
そこで壁を作って知ろうとしないのは関係性にも影響してくる部分。
こちらの記事で、その件についてちょっと触れました。
【新卒海外就職から1年】カンボジアの田舎で一年間働いて感じたこと。こういった質問は、
- 実際自分の弱みをどこまで客観的に見れているか
- うまくいかない時の対処能力・次に生かして改善していく力があるか
を見ているのでその辺りを見据えて回答できると良い気がします。
必ず聞かれた④経歴の一貫性
④以降については、かなり長くなってしまうので別途noteにてまとめています。
実際に多くの面接を受けて感じた視点も含めて、たっぷり解説しました。相変わらず5000字という大量の情報量になってしまいました….
また、実際に「必ず聞かれた」質問は上記9つにまとめましたが、それらの質問に答えるために役立った準備質問として、私はいつもword20枚分くらい面接前に準備しています。
その質問リストも、全てnoteに掲載したので、これから面接を受けられる方はぜひ参考にしてみてください❤️
\noteには以下5点と、質問リストを全て掲載しています/
必ず聞かれた⑤将来の目標
必ず聞かれた⑥ゼロから何かを作り上げた経験はあるか?
必ず聞かれた⑦団体理解
必ず聞かれた⑧チームワーク
必ず聞かれた⑨ストレス対処能力
まとめ
現地採用のお仕事を経て、私は今イギリスで好きな分野の仕事をすることができています。
現場で働く魅力はこのblogでもたくさんお伝えしていますが、そんなチャンスを得るきっかけになればと思い
わたしの経験をまとめさせていただきました✏️
私もまだまだ、キャリアを重ねている途中ですが、面接側の経験や、マネージャー経験、そして多数の面接を受けた側の経験も盛り込み、今回の記事を作りました。
もし、質問やもっと具体的に聞きたい!などあれば、ぜひDMやメッセージをください⭐️