こんにちは!新卒でカンボジア就職しましたnemu(@nemusblog)です。
今日は、国際協力のファーストキャリアをどう選ぶか?について、私が考えたことや働き始めて感じたことを紹介します。
ちなみに、私は日本の4年大卒→イギリス大学院→カンボジア現地就職です。他の記事でも進路についてまとめているので、ぜひ読んでみてください🌼
【イギリス大学院】国内4年大学から直接海外大学院留学へ進む、出願スケジュール国際協力分野、正解の道筋がなくどう選んでいけばいいのか、私も今だに悩んでいますが
今回は、新卒後のファーストステップに焦点を当ててお話しします。
Contents
国際協力に携われる分野って?
”国際協力という仕事はない”という言葉、聞いたことがありますか?と言っても、わたしがとある専門家に言われて気に入っているだけの言葉ですが….
確かにその通りかもしれないなあと思います。
国際協力の中で、何を専門とするのかが大切だ、ということかと思っています。
自分が大学時代に学んだことを繋げたい、という人もいれば、ジェネラリストとして幅広く関わっていきたい、という人もいるかと思います。
国際協力とJICAや国連などのイメージが強いですが、教育機関で研究として携わることも、民間企業のCSR部門などで携わることも可能です。
いくつか、ざざっとまとめてみると:
①国際期間
UNICEFやWHOなど、憧れる人も多い国連機関。
専門職、一般職がありますが、基本的には新卒採用はなく
- 修士号以上
- 社会人経験
- 英語+他の国連公用語
程度のレベルが求められることが多いです。
空席公募を狙って入職することも可能ですが、日本人の多くはJPOを通じて入っている印象です。
協力隊でたまーに国連ポストがあったり、協力隊任期を満了したらUNVの特別枠などで受け入れてもらえたりします。ボランティアだけど。
②開発コンサル
新卒でも時々開発コンサルに入る人を見かけます。
実際にプロジェクトをまとめたり、調査などを行えるので経験を積むにはとても魅力的だと感じます。
それぞれの企業に専門性があるので(土木系、農業系など)、それが自分の目指す方向と合致していたら絞り込みやすいかと思います。
院卒だったり、経験者を求めている場合もあり、中途採用で目指す人も多い分野です。
③国際協力NGO
私が新卒で探したのはほぼここでした!
現場に入り、草の根の支援を行っている団体が多いことが特徴です。
日本の大企業と違い、新人教育などに重きをおいていないため、
入社後すぐに使えるスキルなどを、学生時代から培っていると新卒でもチャンスはあるかと思います。
また、インターンやアルバイトなどを頻繁に募集しているので、
そこから入り、スタッフとして採用してもらうといった道筋もあります。
この時期に一括で採用!などもちろんなく、
欠員が出たり、新しいプロジェクトを始める際などに募集がかかります。
国際協力系の求人はJICA Partnerに載っていることが多いですが、結構団体のホームページだけで募集が終わっていることもあります!
④JICA系
その他、JICAの新卒職員やJICA青年海外協力隊などで関わる道もあります。すみませんまとめてしまいました…
JICAの新卒社員は知り合いも多いですが、皆様とても優秀で、しっかり自分と向き合い、就活を頑張れる人に向いているのかなと思います….()。
協力隊は、今は募集停止中ですが、私も大学4年生の時に人気のコミュニティ開発隊員に一発合格をもらったことがあります。
当時、コミュ開で新卒隊員は数名いました。皆、学生時代に途上経験が多かったので、そのような経験があればコミュ開でもチャンスはあるかと思います。
小学校隊員なども新卒は多かったはず!
ファーストキャリアをどう選ぶ??
コロナで海外に出れなくなった今、この質問は今まで以上に難しいですよね…。
私の場合、
- 1番の理想に近づくための道筋
- 自分の好き/嫌いな職種・環境
を考えて絞っていきました。
1番理想の仕事を考えてみる
インターネットのおかげで、言語の壁さえなければどんな求人もその詳細が見れる時代。
語学力、修士の有無、経験年数などがどの程度必要なのか、求人を漁って分析していきました。
私は、一番上を目指していたら、もしそこが無理でもどこか納得できる場所に落ち着くと思っています。
例えば国連組織だと、JPO経由が一般的かな〜〜と思い
10代の頃からJPOの条件を見て、フランス語と修士号を先に習得しました。修士は絶対に必要なので、とにかく早い方がいいなと思い卒業後すぐに行きました。
修士と社会人経験、どっちが先がいい?論争はよくありますが、住む場所や時間が固定されてしまう修士の取得は、できるだけ若くて自由な時がいいと思っています。
社会人になって、これにIELTSの勉強や奨学金の準備を得て留学を叶えた人たちは本当にすごいな….と実感しています。
今は、関連する社会人経験(2年)をちまちま重ねている途中です。
自分の好き・嫌いを考えてみる
これは、職種と環境において。仕事内容や働き方、住む国や使う言語などのこと。
例えば環境の場合、私は英語もまだまだなので、基本英語の環境が良いと思いました。
さらに、働き方や上下関係や男女格差や、そういった様々な面で「これちょっと嫌だな」と感じる雰囲気がある場合は除きました。
どんなに仕事やキャリアのためでも、自分を削るのはしたくないなと思っています。
住む国は、物価の安い国がいいと思いました。北欧で物価が高くて精神が疲労した経験があり…
などと、自分の心が幸せでいれるかをわりと最優先で考えました。
ちょっとぐらい我慢すればいいじゃん!というのもとてもわかります。
でも、それで潰れた人もたくさん知っています。
仕事は自分の人生を豊かにするためであって、お金を稼ぐために身や精神を削ってやるものじゃないな、とせめて新卒の段階では思っていたいと考えています。
特に、途上国で暮らすのはとても大変で、そこに余計な問題が生じることで「途上国の人のために頑張りたい」と思って来た人たちが病んで帰っているのを見るのはやっぱり辛かったです。
仕事内容についても、私は今後家族も持ちたいし、人生何があるかわからないので
短期スパンで目標に向かっていきたいと考えていました。
最初にフィールドで働くことも、そんな理由で選びました。
早いうちに現場に出ることで、持てる視点や課題感などあり、それは今後先進国に戻っても、すごく生きるものだと思っています。
東南アジアの駐在経験はヨーロッパではレアなのでは?という下心もあり
先進国しか知らない人が国際協力をリードするのはどうなんだろう、という疑念もあり
最初はフィールドで実戦経験を高められる道を選びました。
国際協力団体で働くメリット・デメリット
特定の団体ではなく、カンボジア始め様々な国の国際NGOで働く人たちの声を含めてまとめると
やっぱり即戦力が求められるからこそのやりがいや学びはとても大きく
プラス途上国での実地経験ということで、様々な視点も持てるようになりました。
大学院でノウハウを学んだ上でのフィールド経験ということもあり、
ここはうまくいかないんだ、もっとこのスキルが欲しいな、などと自分の(ミジンコみたいな)やり方を模索しながら学べているのは、唯一無二の経験だなと感じます。
新卒海外就職3ヶ月inカンボジア!非日常が日常になって思うこと。ただ、同時に先輩が丁寧に教えてくれるわけではないし、
何をやるか、その結果も含め全て自己責任にはなるので、土台が整っていない団体だと自分の成長機会をどう作るかはかなり自分次第になってしまいます。
超巨大なNGOとかだと、大体のプロジェクトの動かし方や評価手法等前例が多くて過程が見えやすいかと思うのですが、
人の入れ替わりが激しく、その人それぞれに大きな責任を与える団体であった場合
やり方もコロコロ変わっていくので、相当な経験とスキルがないと、ぽろぽろ溢れて来た仕事をやっているだけで何ができるようになったかわからない。。。となってしまうかなと思います。
まとめ
それでも、最初にフィールド経験を積めたことで、その後の進路の選択肢は広がったかなと感じています。
何より好きな働き方・生活をしながら今後にも繋がる経験を得られるのは、自分の心にもキャリアにも良いことばかりだと思うので、
新卒後数年は修行!!!だ!!!我慢!!みたいな感覚が好きではない私的には合っていたのかな、と思います。
あくまで、私の一意見ですが、ファーストキャリアに悩む方の一つの視点になれば幸いです🌸