こんにちは! 西アフリカ在住のnemu(@nemusblog)です。
今回は、以前から私のBucket list上位だった念願の「スリランカでアユールヴェーダ」体験を行ってきて、本当に本当に!良かったので皆様にもシェアしたいと思いまとめます。
まだ日本語での滞在情報がほとんどない施設で、あまりにも良すぎて、これはぜひアユールヴェーダに興味のある方に伝えたい、、!と思ったことも理由です。必要な人に届きますように。
ちなみに私は20代の最後の数日~30歳の誕生日をここで迎え、10年を振り返る時間にも使いました(そのことについては別記事でまとめます)。
下に記載していますが、結構自由な時間も多いので、節目の時期や、ゆっくり自分と向き合いたい時期にもおすすめです。
Contents
滞在施設と期間、かかった費用
- 滞在施設:Adhitya Ayurveda https://www.adhityaayurveda.com/jp/
- 場所:スリランカ・アヌラーダプラ
- 期間:5泊
- 総費用:約15万円(滞在、食事、薬代、交通費(行きタクシー、帰りローカルバス)込)
滞在施設はコロンボから車で4時間強、スリランカの仏教の聖地AnuradapuraにあるAdhitya Ayurveda(アディティヤ)という病院。
コロンボにも店舗はあるようですが、私は気軽に旅行ついでに!午後はショッピングを!といった観光滞在ではなく本格的なアユールヴェーダ施設がよかったことから、敢えて地方のほうを選択。
滞在期間は当初は1週間予定だったのですが、度重なる西アフリカ→スリランカのフライトキャンセルで結局丸5日に、、。
費用は1泊160ユーロ~(部屋タイプ次第)、そして退院後の薬代(私は2ヶ月分で1万円程度) も必要です。
その他、必要であれば洗濯や追加の食事代(滞在中は外の食事を食べることは禁止されているので!)、空港⇔施設の交通費などがかかります。
直通タクシーは施設手配だと2万円ほどしますが、Uberや個人手配で半額ちょっとで行けます!ローカルバスだと300円くらい。また、洗濯はバックパッカー時代から基本手洗いだからそれで…と思っていたのですが、施術のオイルが服に染みるのでお願いしたほうが良さそうです。
アユールヴェーダ施設の選び方
半年以上前から準備を始めた今回のアユールヴェーダ旅。施設に関しては、調べてみると
- 日本人に人気の定番の施設
- 日本語が通じる、日本人経営の施設
- 欧米の人が多く、リゾート感満載の海沿い施設
- 空港から近い、コロンボ中心地など、行きやすく観光などもしやすい施設
などなど、だいたいこの辺りかな、というのが絞れていくはずです。
それぞれ値段も売りも異なるので、自分の目的に合った施設を探すのは結構大変だな….と思いました。
私は今回、
- 自分自身としっかり向き合いたかったことから、日本語環境のない場所
- 観光ついでにお気軽に!ではなく、治療を優先とした施設
- 普段海に近い生活なので、海沿いではなく山の中の施設
- 外国人向け専門ではなく、現地の人にも信頼されている施設
というのを基準に選ぶことに。
アユールヴェーダは日本ではマッサージのような印象を持たれることも多く、欧米の方からもリラクゼーション目的で来る方も多いことから、100%外国人向けだとちょっと私の希望とはずれてしまうかも、と思いリサーチを重ね、気になった施設にコンタクトを取った結果、一番対応の良かったAdhityaに決定。
それぞれの施設にInstagramやメールで連絡しました。やりとりは英語で、私は希望の治療ができるか、(保険適応予定だったので)必要な書類など準備してもらえるかなど確認しました。
Adhityaは5年前にできた施設。基本的には現地の人向けの病院で、その建物内に私達のような長期療養者が泊まれるフロアがあります。
毎日たくさんの地元の患者さんで溢れて、時には救急車が入ることも。もちろん、現地の人たちの入院部屋もありました。
ちなみに、ここはスリランカ人の友人にも勧められた施設でもありました。国内でも有名だそう。
どんな人が来ているの?
基本的には2週間~の長期滞在の人が多いようで、他に日本人の方一名にお会いした以外は、アメリカ、インド、オランダ、イタリアなど、、。インドやスリランカから家族で来ている人たちもいました。
一人で来ている方も多く、ちょっとアユールヴェーダどんな感じか気になって!といった感じではなくスリランカ・アユールヴェーダのリピーターが多い印象。
しっかり治療で来ていて、そんな人達とゆっくり話す時間がとても楽しかったです。
年齢層はだいたい40代~60代が多かったかな?と思います。若い人がおおくてわちゃわちゃという感じではなかったのですが、私はそこも含めてとても好きでした。
気になるアユールヴェーダの生活。1日の過ごし方は?
私も気になっていた滞在中のスケジュール。マッサージやってあとは自由行動でしょ?と思っていた以前の自分に喝を入れたい、、
私の5日間の滞在での流れを、下にまとめてみました。
到着日の医師カウンセリング
私は期間が短かったこともあるのか、昼過ぎに施設に到着し、チェックイン後そのまま医師の診察へ。
左腕の脈拍のところに手を当てて、今回治療したい内容に関する身体の状態をスラスラと言葉にしてくれる先生。
ここが悪いね、こういった食べ物は控えてね、といった話もありました。そこ触っただけで!?とアユールヴェーダが初めての私は早速衝撃。
また、この時に説明がしやすいよう、健康診断の結果や私は婦人科検査の結果も(全て英語で)持っていっていました。
私はロンドンで受けた超音波検査の写真をたくさん持っていったのですが、ロンドンでお医者さんが指摘してくれた内容以外のこともささっと見つけてくれて、それも治療しようね、と言ってもらえて更に衝撃。
このカウンセリング結果を元に、治療や薬、食事の内容が変わってきます。
私は退院後もしばらく投薬が必要なことがこの時点で伝えられ、それは大丈夫?といった確認もありました。
1日のスケジュール
温かい野菜スープと、投薬でまず起こされます。普段遅く起きる私、早朝から叩き起こされたことに衝撃。受け取って二度寝したかったけれど、施設から見える大自然の朝がとても気持ちよくて、そのまま起きていました。
ただ朝は部屋に猿が入ってくることがあるので、窓は開けれません。
バイキング形式の日もあれば、フレンチトースト・ホットケーキのような洋風の日もあれば、カレーの朝も。新鮮なフルーツジュースや果物のデザートもありました。コーヒーはもちろんないです。。
私はここが空き時間。持ってきた20代の日記を読み返したり、30歳を前にReflectionをする時間に使っていました。カウンセリングや投薬があったりするので、基本的には部屋で過ごしつつ、きれいな屋上に足を運んだりもしていました。
2回のトリートメントをまとめて実施。内容は本当に人によって異なるのですが、私は
- 薬草オイルでのヘッド&ボディマッサージ
- バターのようなオイルでの顔マッサージ
- 20分蒸し風呂。激熱。
- シロダーラ
- Nesya(鼻にオイルを垂らして脳をマッサージ+煙を鼻から吸う)
- ハーブ洗眼
の組み合わせでした。どれを何日続けるか、も全てドクターの診断次第です。
背中だったりお腹だったり、症状に合わせた湿布(パットゥ)を貼りに看護師さんが部屋に来てくれます。湿布と言っても、イメージしやすい白のシートではなく、薬草などを練ったもの(見た目的には泥のような)を箇所にあててガーゼで覆う形です。なので、場所によっては動きづらいのと、水分が出てきたりするので、午後はゆっくり過ごしていました。
ちなみに、看護師さんは担当制で、2人の看護師が滞在中ずっと治療を担当してくれます。
治療が遅れる日は部屋に食事を届けてもらい、そうでなければレストランへ。でも治療後は結構全身が疲れているしオイルまみれなので、部屋食をお願いすることも多かったです。ちなみに、トリートメント後すぐに髪の毛を洗いたくなりますが、髪は基本洗えません!シャワーも1−2時間後に身体だけ、水は禁止でお湯シャワーのみでした。
別にヘアトリートメント用のオイルではないので、髪は結構きしみやすく、洗えないのが一番辛かったかも、、。でも不思議と痒くなることはなかったです。
この時間を利用して施設がツアーを組んでくれることがあり、それで私は一度Anuradapuraの市内観光に行きました。他の利用者さんと仲良くなれたり、スリランカの古都を体験できてとても良かったです。
各自で外に出ることも可能で、中には毎日観光を楽しんでいる人もいました。でも湿布が貼られていたり、髪が油でギトギトしていたりするので、私は外に出る気にならず、、お昼寝したり、Reflectionをしながら過ごしていました。
ちなみに、この間にも適宜薬(シロップや丸薬など)が届きます。先の湿布は18時頃に看護師さんが取りに来てくれて終了。
私の施設では夕方にヨガが1回ありました。ヨガの先生が毎日来てくれて、参加者2-3人と一緒に屋上で夕焼けに囲まれてヨガをしていました。蚊に注意!
私はちょうどクリスマスの時期に滞在していたこともあり、とても豪華なパーティーが開催されたこともありました。どの食事も、材料やその効能が説明されていて感動。お酒などはなく、お肉やお魚も控えめだった記憶です。
その他、基本的にはコース料理で最後にデザートも。希望すれば出してくれる最後のハーブティーがとても美味しかったです。また、誕生日の日にはケーキを作ってくれたりもしました。
看護師さんが薬と一緒に、明日の治療予定を書いた紙を共有してくれます。翌日に新しい治療が入っていた時はちょっとわくわくしていました:)
朝早めに起こされるので、夜も早めの就寝。
最終日:医師の最終カウンセリング
上記の日程が続き、最終日には午後に医師のカウンセリングがあります。
またもや左腕に手を当てて、よしよし、といった表情の後「Problem solved !」と言われ、思わず隣にいた患者さんと目を合わせたことを覚えています。
お医者さんは目を瞑って私の脈拍を確認しながら、スラスラと処方する薬を看護師さんに伝えてカウンセリングは終了。その後、薬剤師さんから大量の薬を貰って滞在は終了しました。
アユールヴェーダの効果。経験して気づいたこと。
まず、一番重要な治療の効果については、個人的なことなので上記のProblem solvedと言われた点以外は共有を控えます。なぜ行ったかもあまり詳しくは伝えられないのですが、はちゃめちゃな20代を過ごし仕事もストレスが多い中で崩れていたホルモンバランスを整えたかったので、婦人科系の治療でした。
ただ、サブ効果として肌はとてもきれいになりました。滞在中はスキンケアも一切、一切控えていたのに艶がすごくてびっくり。普段のスキンケアが逆効果だったのかと思うくらい。
①毎日、頭で考える「ベストな生活」のために身体を駆使していたことに気づいた
本当に自分のため、自分の心と身体のために過ごした5日間でした。
いかに今まで、身体を大切にすることよりも、忙しい日常に適応させるために身体を駆使してきていたといったことにも気付かされました。眠かったらコーヒーを飲んで、きつかったら風邪薬を飲んでビタミンを摂取して、、という毎日。
そんな「適応させる毎日」から離れて過ごすことで、普段頭にあるもやもやとした感情とも全部向き合えたと同時に、自然と身体の声を聞くというか、肌が息しているというか、、Meditationをやりながら過ごしているような感覚でした。
実はこの経験を通じて、言語化できない感情や感覚があることにも気づきました。伝え方が下手ですみません、、!
そう言ってもすぐに変えることは難しいのですが、5日間の治療を通じて「自分の身体、肌状態のベスト」を見ることができたので、ここで学んだことを少しずつ日常にも落とし込んでいきたいと思います。
また、そんな治療を終えて外に出る時は、下界に降りたような、シャバの空気を吸うような、、アユールヴェーダを終えると、今まで食べていたものが(味が強すぎて)食べれなくなる、と聞いていましたが、その意味もわかりました。まあすぐに慣れてしまうんですけどね、、。
②まだまだ世界は知らないことで溢れてることを知れた
これだけ朝から晩までただただ身体を労る日々は経験したことがなかったし、伝統医療というこれまで触れてきた価値観とはまた違った医療法を‘ちょっと経験する’のではなく、朝から夜まで、起床時間・シャワーの方法・食べ物まで全てどっぷり共有する体験は本当に貴重でした。
いつもは海外に行っても、ホテルや部屋に戻れば自分の空間・生活スタイルがあったけれど、ここでは生活含め全てがアユールヴェーダに基づいていて、今これするの!?これ飲むの!?これしちゃだめなの!?な驚きや発見に溢れた日々でした。
20代は世界一周をしてアジア、ヨーロッパ、アフリカで生活&仕事をする中で、だんだんどんな出来事や経験も既視感が見えてきて、ああ年齢を重ねるってこんな感じなのかな…と思っていたところのこの経験。まだまだ知らないこと、心から驚く・感動する異文化の出会いがあることがとても嬉しくもありました。
③今の自分、人生に満足で幸せだということに気づけた
最後は、アユールヴェーダというより私が今回の滞在のサブ目的として決めていた「20代を振り返る」中での気づき。
ここ1−2年、長年夢だった組織で働くことが叶い、これまで言語や足りないスキルを必死に習得しながら走ってきた毎日から、「次どうしよう」「次の目標が見えない」と焦っている日々でした。
そのため、空き時間に振り返るために10年分の日記やノートを全て持ってきて読み返し、30代の方向性を決めたいなというのも滞在の目的。
アユールヴェーダ、特にシロダーラはいろんな効果が言われている中に「もやがぱっと開ける」というのがあります。第3の目を刺激するそう。私はちょうどその施術を30歳の誕生日の朝に経験しました。
シロダーラの後、初めての感覚に浸りながらスリランカの大自然を見ていいふと、あ、なりたい自分になりたくて努力してきて、今これでもう満足なんだな、これでいいんだな、ということに気づく時間がありました。
これまでの「目標とのギャップを走り抜ける」毎日のプレッシャーがすっと離れていった感覚でした。
この時間を過ごさなかったら、私は今日も自分のだめなところ、足りないことばかりを見つけながら「まだまだだ!」と言い聞かる日々を過ごしていたと思います。そんな変化が、実は一番大きかったです。
私が経験した副作用
これは治療後1週間~で出てきた症状なので、直接関係していたのかは断言できないのですが、私はホルモン系の治療をしたせいか、退院後1週間くらいからニキビがいきなり大量発生しました。普段全然できないのに、、。また、1年に1回くらいしかできない口内炎もいきない3-4個大量発生しました。
もしかしたら、退院後飲み始めてと言われた薬をすぐに始めなかった(ちゃんと理由があって、スリランカ後に旅行が立て続けにあり、密封してくれた瓶シロップなどを開けると移動時に漏れそうで帰国してからにしようと思ったからです、、ごめんなさい、、結局開けてないのに漏れてたので判断は間違ってなかったはず。)からかな?もしくは何か悪いものが出ていっているのか??等定かではないですが、一応共有です。
まとめ:アユールヴェーダは自分へのご褒美と投資
念願だったアユールーヴェーダ、準備&渡航は大変だったものの、本当に行って良かったです。
西アフリカから3回の飛行機乗り換え&空港から4時間、実はロスバゲもあったりでドタバタな渡航でしたが
あの場所であの気づきがなければ、今の自分はなかったなと思います。
数年に1度など、定期的にまた訪れたいと思っているので、いつかこれ読んでくれている方とお会いできるかも….🌸最後まで読んでくださってありがとうございました!