こんにちは!イギリス院卒後、カンボジアで就職しましたnemu(@nemusblog)です。
今回は、イギリスの大学院を卒業した後の進路について。
実際、同時期にイギリスに留学していた友人の中でも、そのまま現地で就職したという話はあまり聞きません。
改めて振り返ると、当時そこに目を向けなかった理由もたくさんあったと感じます。
そんな就活歴と、イギリスで感じた就活の実際について少しまとめてみます。
Contents
私の就職活動
入学は9月、卒業は翌年9月の1年コース。実際に修士論文を出したのは8月で、そのままイギリスを離れました。
就職活動について考え始めたのは、入学時のオリエンテーションから。
International Students向けの準備オリテ開催期間に、イギリスの就活についての説明会があり、入学早々から焦りを感じていました。
ロンドンでは、確か2〜3月頃に日本人留学生向けにロンドンキャリアフォーラムがあったり、
中には11月にアメリカに飛んでボスキャリで仕事を得た友人もいました。
私は、在学中はとても忙しかった&目の前の勉強が楽しくてとにかく集中したかったので
卒業前の夏頃にやっと現実に向き合い、カンボジアの仕事を1つ、卒業後の12月にエチオピアの仕事を1つ、翌年1月にケニアの仕事を一つ受けました。
結果、翌年の3月よりカンボジアで働くことになりました。
イギリスの一般的な就職活動
このブログを読んでくださっている方はご存知だと思いますが、日本の就活と海外の就活は結構違います。
イギリスも例外ではなく、基本的に日本のような一括採用はないので
在学中からインターンシップの機会を得て、そこから仕事に繋げたり
修論をきっかけにリサーチアシスタントとして仕事をもらい、そのまま働いていたりと様々です。
大学でもキャリアフェアのようなものがあり、各企業のブースで連絡先交換をして後日CVを送って面接して、といった流れもあるようです。
あとはLinkdInなどのSNSを通じて、仕事のオファーが来ることもあります。
ただ、新卒でスキルも少ないと、興味を持ってもらえることはまずないので、こっちから求人情報を集め、とにかく応募していくことになります。
国際キャリアで通用する、職歴と学歴の重ね方卒業後、滞在できるのは6ヶ月間
当時は、大学院卒業後にイギリスに滞在できるのは6ヶ月でした。
そのため、卒業するのが9月であれば、翌年の1〜2月頃までイギリスに滞在できるBRPカードを発行してもらえていました。
私のまわりの当時の様子として、アフリカや中東、ヨーロッパの国から来たクラスメイトたちは
修論終了後(8月)すぐに自国に戻り、国際機関や保健省などでの仕事を始めていました。
あくまでも修士号を取りに来たので、といった感覚だった印象です。
一方、アジアから来た友人の多くは、滞在可能期間ぎりぎりまで就職活動を行っていました。
なんとか就労ビザをもらってイギリスに残りたい、という人たちは実際そんなに多くはなかったです。
これは、私の分野の傾向かもしれませんが。
では、ここからは私がイギリス就職に挑戦しなかった個人的な理由についてまとめます。
イギリスで就職しなかった理由
理由①留学生の「自分の売り方」に勝てないと思った
そんな留学生たちの就活力は本当にすごくて、圧倒されました。
一度友人に頼まれて、中国語と英語通訳の求人を大学のWhatsAppで流したのですが
投稿後1時間程度で、えっこの短時間でどう準備したの?といったCVとCover Letterが何件も何件も届きました。
自分はなぜこのポジションに適しているのか、という説得力がもう本当に素晴らしく(語彙力)、
ただ頼まれて載せただけなのに、私自身「この人に会いたい」と思う人が何人も何人もいました。
興味があったら繋ぐから連絡してね!というメッセージに、CVとCover Letterとさらにきれいな英語で長文の熱意を送ってくる人たちの多さに
あっ….私、こんな人たちとは戦えない………と悟りました。
それほど本当にすごかった。
もちろん、自分を売る力だけではなく、もっと必要なスキルはたくさんあります。
ただ、そこから本気度の違いを感じました。
私は、まだそんな留学生たちの熱意や本気度の足元にも及ばないと思ってしまったんです。
理由②勉強で成功するのと、仕事で成果が出せるのは違う
大学院留学は大成功だったものの、一人で勉強してレポートを出して評価されることと
組織の中で求められる成果を出すことは違うだろうとその時の私は考えていました。
というのも、私は課題の成績は良かったけれど、クラスのディスカッションとか全然参加できなかったんですよね…。
授業のスピードにも追いつくのが精一杯で、放課後に何時間も復習してやっと理解できるという程度。
自分の勉強のためであればこれでいいけれど、組織で力を発揮していくにはまだ遠く及ばないと感じました。
そこを補うには、他の人にはない現場経験を持つことが優先だと思い、敢えて別の国の仕事に目を向けるようになりました。
理由③ポテンシャル採用よりも、「何ができるか」
海外では、おそらく多くの場合ポテンシャル採用ではなく、何ができるのかを見られます。
新卒のヒヨコだった私は、そこにまだ応えられないと考えました。
新卒教育があり、同期がたくさんいて、教えてもらいながら成長できるのではなく
英語環境の中で期待に応え、ビザサポートをする価値があると認めてもらい、物価の高いイギリスで生きていけるほど稼ぐ….考えてだけでも泡吹きそうです。
だったら、日本でもどこでもいいから、応用可能なスキルを身につけてから戻ってこようと考えました。
ヒースロー空港で、悔しくて泣きながら去った日
ロンドンを去る日、ヒースロー空港でただただ泣いていました。
やっと自分が好きな学問を見つけ、期待以上の学びを得られたのに、その学問を作った場所で働く勇気が全く持てなかったこと。
挑戦してみようとさえ思えないほど、結局は雲の上のような目標であること。
いつか、またロンドンで挑戦できるように、世界の他の場所でスキルを高めていく必要があると感じました。
好きな場所で生きていくために、なんでもいいから仕事をする選択もあります。
Webデザイン、プログラミング、ライターなどリモートワークが可能なスキルを極め、海外で暮らしながら生計を立てている人たちもいます。
ただ、もうちょっとだけ、好きな仕事で好きな場所で暮らしていけるように挑戦してみたいと思っています。
現実はそんなに甘くないですよね…!
うまくいかないかもしれない現実も視野に入れながら、一歩ずつのろのろと進んでいます🐢