国際協力キャリア。JPO合格→国連赴任まで、やって良かった「空白期間」の過ごし方

こんにちは!nemu(@nemusblog)です。

国際協力のキャリアでは、頻繁に生じる空白期間問題。

これは、仕事と仕事の間に生じる仕事をしていない(所属先がない)期間のことで、特に契約職員で働くことの多いこの業界では生じやすい期間だったりします。。

nemu
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今から約1年前、私はJPO試験の最終選考を終えていました。そこから合格が決まり、JPOを開始するまで約半年。

今回は、その期間中に、次のキャリアに繋がるようにと取り組んでみてよかった過ごし方をまとめてみます。

【仕事編】

① 仕事で使う言語で、レポートを読み、用語や略字を覚える

これは、試験対策から引き続き、、といったところですが、試験対策時にはそこまで意識していなかった略字を、私はここの期間に優先的に覚えるようにしました。

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初めて外国語で勤務した際に、私が困ったのが略語でした。ミーティングでもメールでも、知らない略語が飛び交い、わからないと何も理解できない!


組織が出している、関連分野のレポートの冒頭にあるAbbreviationリストをいくつかまとめていくと、だいたい使われやすい略字がわかってくるので、それを覚えていました。

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仏語でも勤務予定がある方は特に、英語との違いがよりややこしいので、ここは早めにやっておいてよかった!と個人的には思いました。

今はすっかり慣れた略語も、最初の方に躓かないかどうかが鍵だっと感じます。

また、上司になる方に事前にお願いしてReading Listをもらうこともできました。

その他、組織によっては内部向けのトレーニングサービスにアクセスさせてもらえるかと思うので、その辺りで関連分野の勉強を進めました。

② 今後働くことになる組織と、カウンターパートの組織図を作る

私はJPO試験対策の時にも行っていたのですが、Miroを使って、自分で思いつく限りのカウンターパート全てのオリジナル組織図を作りました。

ToRに載っている、今後チームになる同僚の組織図を始め、オフィス内他部署以外にも

・今後関わるメインのカウンターパート
・そこが近年出した政策やガイドライン
・各CPの特徴、JICAなどとの共同プロジェクト
・近年の大きな関連プロジェクトとそのドナー

などを、付箋の色分け機能を使って細かく記載していきました。

これは、自分の中で関係者を全て図式化して、頭に入れておくため。

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過去の業務で既に関わったことがある人の名前・役職なども入れて、自分の経験・知識とこれから関わる人たちの関係図を、任務開始前に整理しておきました。

業務が始まると、最初はいろんな人に出会い、ごちゃごちゃになりやすいのですが(しかも名前が同じとか、顔が覚えられないとか、本当に大変。。)

頭の中に組織図があったおかげで、「ああここの人!この組織はあのプロジェクト持っていて、あのガイドラインも出していて。。」が、初対面で出てきたので、すっと話に入りやすかったです。

ちなみにその組織図、情報整理スキルやデザインスキルをアピールしたい、という影の目的もあったので、業務開始後に上司に見てもらったりもしました。笑

③ ナレッジマネジメント!自分の頭の中の知識を全部オンラインノートにまとめる。

この空白期間を使い、All into one、なNotionの使い方をマスターし、今でも活用しています。

Notionは情報整理に最適なオンラインノート。

例えばYahoo! Japanで国際情勢、エンタメ、、等々カテゴリーがあり、クリックすると最新の情報、そこから関連情報。。と繋がるように

自分の知識を詰め込んだウェブサイトを作るイメージ。


栄養分野の世界目標、各栄養課題の指標、保健分野の介入事例、そのレポート。。など

今までの仕事で学んだことや参加したウェビナーの資料、そこで使われたガイドラインなどを本当に全部全部、自分のNotionにまとめていきました。

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知識の棚卸し!というか、頭の中のぐちゃぐちゃした知識を丁寧に整理していく感じです。

おかげで、仕事が始まってからも、「あれなんだったっけ?」がすぐに出せるようになって効率よく業務が進められた他、

自分の中で整理して人に伝えやすくもなったかな、と感じます。

【生活編】

① マネーリテラシーを高める。資産運用について勉強する、考えておく

キャリアチェンジに伴い、収入も支出も大きく異なる、なんなら通貨も変わる!という方も多いかと思います。

どの程度貯金に回せるのか、それはどう扱うのか、貯めるのか?増やすのか?、日本のお金はどうするのか?
年金は?保険料は?住民税は、、?
等々

仕事を始めたら、そんなこと考える余裕は全然なくなるので(少なくとも私は、西アフリカに住み慣れない仕事をしながら、円資産の現状云々をこまめに調べて対応する余裕はないです。。笑)

空白期間にたっぷり本を読み、何人ものFPさんと面談し、ウェビナーなどに参加しつつ、自分なりにベストな対応を考えました。

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FPさんの中にも、海外勤務のクライアントが多い人や、ドル収入メインの経験が多い人など様々。私は6-7人ほどに相談する中で、なんとなくベストがわかってきたので、いろんな方向から話を聞いてみて進めるのがおすすめです。

また、小さな話ですが、今後使う通貨や生活スタイルに合わせて、ポイントやマイル、カードも整理しなおしました。

② SNSを整理しておく

SNSについて、私個人的にはこのキャリアだからこそ使うことを激推ししたい、と思っています…。

nemu
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私は国際協力キャリアの情報も求人もほとんどSNSから得ています。

キラキラした印象が多い分、影の辛さや努力はその分たっぷりある!と感じる今の仕事。

折れそうになった時支えてくれるのは過去の自分で、それを思い出すための記録として、SNSはとても役に立っています。

合格して希望に溢れていた時も、何も上手くいかずに辛かった日も、私はSNSで共有していて

それが、慣れない異国・仕事・言語で「あぁもう無理かも、、!」と思いそうになる自分を支えてくれていたり。

なので、空白期間には、Publicにしたくない部分は消したり鍵垢にしたり、

キャリアチェンジで立場が変わる場合には、どの程度まで情報を出すのか?を考えて

それに合わせてSNSのイメージデザインなども行いました。

また、いつ何があるかわからないSNSの世界なので、何かあった時のために、全てオフラインでデータを保存しています。

このあたりも、かなり時間がかかったので、空白期間だからこそできることだと感じています。

まとめ

「遠い異国で、移動も多くて家族とも離れて大変」と言われやすい仕事ですが、私は定期的に空白期間がある今の仕事、ライフスタイルは気に入っています。

自分の気持ちや身の回りを整理したり、インプットでぐちゃぐちゃになった知識を整理したり、

何よりも、東京に出てお盆年末年始以外は基本出社。。とかな社畜生活よりも

年に数ヶ月無職になったりするので(!)、結果何倍も家族やパートナーと過ごす時間は取れてきた社会人生活so farだと思います。



そして何よりも何よりも!次はどこに行くのか?何をするのか?が誰かに決められるわけではなく、自分で自由に人生を作っている感覚が何より楽しいです。

そんな、今のところは好きだと感じているこの仕事や生活をできるだけ続けられるように、空白期間こそしっかり準備しなきゃ、という記事でした。

ありがとうございました!🌼