こんにちは!カンボジアで働いていましたnemu(@nemusblog)です。
相変わらず寒いイギリスに戻り、既にカンボジアが恋しくなっています。
私は、新卒でカンボジアにて現地就職しました。駐在ではなく、がっつりカンボジアに根付いた団体です。
今回は、東南アジアへの就職や、カンボジアでのインターンなどを検討している方に向けて
”新卒でカンボジアに来てよかったこと”について振り返ってみたいと思います。
Contents
自己成長に多くの時間を充てることができた
毎日の時間の100%を好きなことだけに使える環境だと、滞在中から毎晩のように感じていました。
家族も友達もいない国に来たため、時間の使い方は完全に自分次第。
私は地方に暮らしていたこともあり、誘惑もなかった(カフェもお店もほとんどなかったですw)ため、自己投資することが全く苦になりませんでした。
勉強や運動って、他に誘惑があるとつい後回しにしてしまいがちですが、
誘惑がそもそも少ないので、ジムに通ったりヨガをしたり、語学学習やセミナー参加も毎日たっぷり入れていました。
そのおかげで、健康的なライフスタイルを社会人1年目で確立できたのは大きかったです。
また、たっぷりある自由時間に語学学習を重ねたことや、セミナーの参加を通じて人脈を広げたことは
その後のキャリアチャンスを大きく広げてくれました。
ここまで、仕事をしながら(&仕事もしっかり充実しながら)自己投資に時間を回すことができるのは
特にまだ新人の間は簡単なことじゃないと思います。
早い段階に現場に出て、仕事の経験はもちろん、ライフスタイルの確立やストレスマネジメント、語学向上や人脈形成を行えたのは、その後の生活を作る上で大きな投資になりました。
素敵な同世代と出会うことができた
やっぱり、若い年代で、カナダやオーストラリアではなく東南アジアに来て働く日本人は
そんなに多くなかったです。
だからこそ、そんな場所を選んで来ている同世代は本当に素敵な方が多く、私も何度も支えられました。
日本で暮らしていたら出会えなかったような、刺激的な出会いもたくさん経験しました。
新卒でカンボジアに来たからぶつかるような、他の人にはわかってもらいづらいような壁や挫折を話し合いながら
大変だけど頑張ろうね、とプノンペンの夜道を歩きながら話したことはずっと忘れません。
当たり前や普通のルートからちょっと離れて選んだ道だからこそ、たくさんの”特別”が得られた日々でした。
現地語を習得して、地域の人と仲良くなれた
私は保健関連の仕事をしていたので、現地の人と触れ合う機会が多くありました。
たっぷり時間があったからこそ、現地語を日常会話程度話せるまでになり
地元の子どもたちや、お母さんと仲良くなることができました。
英語だけでいい?海外赴任や留学で、現地語はどこまで習得するべきか考えてみた。この経験は、もちろん目の前の人との関係性を作るだけではなく、
価値観を知ったり、言葉の違いによって「栄養」概念にどう影響を与えるのかを知るのにとても役立ちました。
カンボジア滞在の終わりの方では、休みの日も子どもたちが電話をかけてくれて、元気な様子を見せてくれたりも。
トゥクトゥクの運転手は、皆わたしが行きたいところを知っていて、乗るだけでお気に入りの場所に連れて行ってくれるようになったり。
もっと歳を重ねていたら、キャリア的にメリットがないから習得しません、とかって思っていたかも(実際にそう言って、全くクメール語を学ぼうとしていない先輩も多くいました)。
現地語を通じて得た人間関係は、カンボジア生活をとても豊かなものにしてくれました。
現地スタッフと心から笑い合いながら働けた
駐在員でもなく、短期出張でもなく、同じ村で暮らしながら一緒に働く現地採用。
これまで生きてきた世界が全く違う人たちと働くのは、こんなにも日々発見に溢れているのかと驚くことばかりでした。
あまりにも予想外のことばかりが起こり、なんでなん!?って毎日1度は爆笑していました。
もちろん、仕事なので楽しいことばかりではなかったです。
ただ、現地スタッフと笑い合いながら仕事ができた経験は今も強く心に残っています。
キャリアの幅が圧倒的に広がった
実際、早く現場に出たことで現場経験の良し悪しがわかり、今後のライフプランが立てやすくなりました。
現場にいたから把握できる感覚的なものがわかった一方、限られたリソースだけで活動を進める限界点なども見えました。
現地にはどのくらいで慣れるのか、プロジェクトを進める上で何が大変なのか、言語習得や関係構築にかかる期間などがざっくりと把握できたおかげで
これまで「とにかく現場!!」と思っていた視点から、段階を見据えてキャリアを選べるように。
国際協力のファーストキャリア。現地で働きたい私の場合。また、既に一定期間以上の現場経験を得れたことで、その後の仕事のチャンスが大きく広がったと感じます。
国の水準ではなく、個人に向き合う余裕ができた
カンボジアに来る前は、途上国だから貧しい、だから可哀想と一括りに思ってしまっていました。
広い視点ではわかりませんが、わたしは栄養の専門なので、実際栄養課題や、その背景課題には日々触れていました。
その中で感じたのは、もう国の水準だけではなく、出会う人、一人ひとりに向き合っていきたいということ。
もちろん、仕事の立場として国の基準を軸に決めていくことも多々ありますが
「カンボジア人だから」「途上国だから」で一括りにするのは、本当に無知だったというか、冒涜だったというか。
なんて自分は浅はかだったんだろうと反省する出来事が多くありました。
仕事で開発に携わる一方で、カンボジアライフを楽しんだり、同世代の友達を作ったりして
自分の中で国を見る視点がどんどん変わっていきました。
まとめ:一生に一度の経験じゃなくて、またいつでも戻ってくればいい話
日本で暮らしてきて、「先進国我が国の知見を生かして発展途上国の役に立ちましょう」という一方的な視点に
自分も偏ってしまっていたと、実際暮らしていて何度も感じました。
特に、年齢が上の先輩と話すなかで、そこの価値観のずれを大きく感じることが多くありました。
それもひとつの介入かもしれませんが、早く現場に出ることで一緒に成長できる良さがあると私は思います。
既に自分の中で確立されたやり方を、カンボジアに合わせて柔軟に応用していくことができず、
現地のスタッフと壁を作っている経験者たちも多いと聞きます。
現地に溶け込んで、プライドを崩して一緒に学んで、心から繋がる経験はまだ吸収しやすい年代だからできることなんじゃないかなと、そんな話を聞いて思ったりします。
私もいつかまた、東南アジアに戻りたいと思っています。
ただ、今度はもっとプロフェッショナルな立場になってもっとより良いインパクトを与えられるよう、外でもう少し修行を重ねます✈️